医療で活躍するグルタミン

医療現場

こんぶや野菜に含まれるうま味物質のグルタミン酸と、医療で活躍するグルタミンは別の栄養素である。グルタミンは体内でタンパク質が分解されるのを抑え、筋肉の維持に必要不可欠な役目を果たし、細胞の柔軟性も維持する。体内で作れる必須アミノ酸だが、筋肉を酷使する人はグルタミンの合成が追いつかないので、サプリメントなどで補うのが良いとされている。

これは医療の現場でも同じことが言える。病気やけがで体が動かせない患者さんは、筋肉が使えず徐々に筋肉が落ちていくと、体力とともに免疫力も低下してしまう。グルタミンを体内に取り入れることで、筋肉を使わなくても筋肉、体力を維持することができ、免疫力向上にもつながるのだ。

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また、グルタミンは細胞を柔軟に保つことでエネルギー代謝や窒素代謝にかかわり、認知症予防や潰瘍の回復をも早める効果がある。体力の低下しているお年寄りなどにも有効な栄養素だと言えるだろう。

グルタミンは食品からでも補うことができ、しいたけや昆布、小麦粉や肉、魚など割と身近な食品に多く含まれている。過剰に摂取すると肝臓に悪い影響があるそうだが、経口投与なら過剰症の心配はほぼないらしい。ただ、加熱により変性するため、サプリメントからの摂取の方が効果的で、摂取量も把握できるので好都合だろう。